神経性食思不振症の治療中にRefeeding Syndromeが疑われた1例

症例は20歳女性,神経性食思不振症と診断を受け,極度の低栄養状態(-44.5%のやせ)と下痢症状に対し完全静脈栄養を施行した後にショックが出現したが,その後治療を行い救命しえた.低リン酸血症を認めた以外のショックの主要な原因が認められず,refeeding syndromeが疑われた.神経性食思不振症では,早急に治療が必要な極度の低栄養状態であることが多く,急速なカロリー供給を行うと低リン酸血症となり心肺機能不全を引き起こす可能性があるため,十分な注意が必要と考えられる....

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Veröffentlicht in:心身医学 2004/03/01, Vol.44(3), pp.209-215
Hauptverfasser: 山田, 祐, 河合, 啓介, 玉川, 恵一, 西方, 宏昭, 野崎, 剛弘, 瀧井, 正人, 久保, 千春
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は20歳女性,神経性食思不振症と診断を受け,極度の低栄養状態(-44.5%のやせ)と下痢症状に対し完全静脈栄養を施行した後にショックが出現したが,その後治療を行い救命しえた.低リン酸血症を認めた以外のショックの主要な原因が認められず,refeeding syndromeが疑われた.神経性食思不振症では,早急に治療が必要な極度の低栄養状態であることが多く,急速なカロリー供給を行うと低リン酸血症となり心肺機能不全を引き起こす可能性があるため,十分な注意が必要と考えられる.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.44.3_209