一般演題】 10.ステロイド依存性喘息患者との関わりから-心療内科における服薬指導の1症例

症例:31歳, 女性. 幼少期に発症した, 慢性通年性の難治性の気管支喘息患者である. 平成6年から当院心療内科を受診し, 入退院を繰り返している. 喘息発作に対してステロイド依存性が強く, ステロイドによると思われる副作用も糖尿病, 骨粗鬆症など多様に出現している. 平成10年からチーム医療の一員として, 薬剤師の立場から服薬指導を行った. 患者の強い対人緊張に配慮し, 常に受容, 傾聴しながら関わりを続けた. 服薬指導の一環として, ステロイドの使用状況を客観的にとらえてもらうため, 患者に過去の頓用ステロイド薬使用状況記録の提示を依頼し, その記録をわかりやすくデータ化し患者にフィードバ...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心身医学 2004, Vol.44 (1), p.70-71
Hauptverfasser: 浦辺登喜子, 龍田直子, 大場眞理子, 守口善也, 児玉直樹, 大川昭宏, 棚橋徳成, 山口利昌, 苅部正巳, 石川俊男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例:31歳, 女性. 幼少期に発症した, 慢性通年性の難治性の気管支喘息患者である. 平成6年から当院心療内科を受診し, 入退院を繰り返している. 喘息発作に対してステロイド依存性が強く, ステロイドによると思われる副作用も糖尿病, 骨粗鬆症など多様に出現している. 平成10年からチーム医療の一員として, 薬剤師の立場から服薬指導を行った. 患者の強い対人緊張に配慮し, 常に受容, 傾聴しながら関わりを続けた. 服薬指導の一環として, ステロイドの使用状況を客観的にとらえてもらうため, 患者に過去の頓用ステロイド薬使用状況記録の提示を依頼し, その記録をわかりやすくデータ化し患者にフィードバックした. 結果的に頓用のステロイドは3年間で約1/3の使用量になった. なお, 本報告に対し患者より文書同意を得た.
ISSN:0385-0307