19.心療内科と精神科スタッフにおける「心療内科」に対する認識の差異についての検討(一般演題)(第26回日本心身医学会中国・四国地方会演題抄録)

はじめに:鳥取大学精神科は, 平成14年度より心療内科を併設した. そこで, 精神科医師および精神科病棟看護師の「心療内科」に対する印象を調査した. 対象, 方法:鳥取大学精神科, 心療内科病棟に勤務している(1)精神科医師12名, (4)看護師12名に対し心療内科に対する印象を, アンケートを用いて調べた. 対照として九州大学心療内科の(3)心療内科医師16名, (6)看護師13名, および心療内科医師が常勤して10年以上になる精神科, 心療内科病院である福間病院の(2)精神科医師7名, (5)看護師16名について同様の調査を行った. 結果:次の質問に対し各群は以下の割合で是と返答した. 1...

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Veröffentlicht in:心身医学 2003/12/01, Vol.43(12), pp.865
Hauptverfasser: 溝部, 宏二, 十川, 博, 久保, 千春, 小林, 享子, 佐々木, 勇之進, 稲光, 哲明, 吉岡, 伸一, 川原, 隆造
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:はじめに:鳥取大学精神科は, 平成14年度より心療内科を併設した. そこで, 精神科医師および精神科病棟看護師の「心療内科」に対する印象を調査した. 対象, 方法:鳥取大学精神科, 心療内科病棟に勤務している(1)精神科医師12名, (4)看護師12名に対し心療内科に対する印象を, アンケートを用いて調べた. 対照として九州大学心療内科の(3)心療内科医師16名, (6)看護師13名, および心療内科医師が常勤して10年以上になる精神科, 心療内科病院である福間病院の(2)精神科医師7名, (5)看護師16名について同様の調査を行った. 結果:次の質問に対し各群は以下の割合で是と返答した. 1)精神疾患(ICD-10, Fcode)に分類される11疾患を心療内科の対象と考えるか. (1)30.3%, (2)58.4%, (3)65.3%, (4)64.4%, (5)64.2%, (6)65.7%2)代表的な心身症7疾患(seven holy diseases)を心療内科の対象と考えるか. (1)73.8%, (2)77.6%, (3)81.3%, (4)32.1%, (5)55.4%, (6)60.4%, 3)Biopsychosocioethicalなアプローチを心療内科に期待するか. (1)56.7%, (2)82.9%, (3)90.0%, (4)60.0%, (5)58.8%, (6)86.2%. まとめ:心療内科医師は, 精神科医師より多くの精神疾患を心療内科の対象と考え, 治療としてはより全人的なアプローチを期待していた. また看護師は医師より心療内科の対象を, 身体疾患よりも精神疾患よりにとらえていた.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.43.12_865_1