13.音楽鑑賞がストレス課題遂行時生理反応に与える影響(一般演題)(第26回日本心身医学会中国・四国地方会演題抄録)

精神科領域における音楽療法の臨床応用に関しては, 精神病院での作業療法の一環として用いられている. その場合, BGMとして音楽を流す, 音楽鑑賞の時間を設けて音楽を聴くなどの受動的な音楽療法や, あるいは合唱や合奏など自らが音楽の演奏活動に参加する能動的な音楽療法が用いられている. 今回, 広島市民病院精神科に入院している気分障害患者4名を対象に, 生演奏による音楽を鑑賞をしてもらい, その心理生理学的反応性について検討した. 今回は, 音楽鑑賞の前後でストレス負荷テストを実施し, その時の生理反応(生理指標は, 前頭筋, 僧帽筋筋電図, 指尖皮膚温度, 心拍, 血圧)の変化について報告した...

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Veröffentlicht in:心身医学 2003/12/01, Vol.43(12), pp.863
Hauptverfasser: 小川, 栄一, 和田, 健, 吉村, 靖司, 山下, 美樹, 佐々木, 高伸, 志和, 資朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:精神科領域における音楽療法の臨床応用に関しては, 精神病院での作業療法の一環として用いられている. その場合, BGMとして音楽を流す, 音楽鑑賞の時間を設けて音楽を聴くなどの受動的な音楽療法や, あるいは合唱や合奏など自らが音楽の演奏活動に参加する能動的な音楽療法が用いられている. 今回, 広島市民病院精神科に入院している気分障害患者4名を対象に, 生演奏による音楽を鑑賞をしてもらい, その心理生理学的反応性について検討した. 今回は, 音楽鑑賞の前後でストレス負荷テストを実施し, その時の生理反応(生理指標は, 前頭筋, 僧帽筋筋電図, 指尖皮膚温度, 心拍, 血圧)の変化について報告した. その結果, 心拍および血圧, 皮膚温では音楽鑑賞後のストレス負荷時の反応が低減し, 自律反応としてストレス緩和時の合目的的な反応が示された. 一方, 僧帽筋の筋電位に関しては合目的的でない反応が認められた.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.43.12_863_1