12.音楽鑑賞が気分に与える影響 : POMSを用いた検討(一般演題)(第26回日本心身医学会中国・四国地方会演題抄録)

音樂鑑賞による肯定的な生理的, 心理的変化は, 多数報告されている. 当院では, 平成14年3月よりプロの演奏家を招き, ピアノやバイオリンや胡弓などの演奏を, 約1時間ほど入院, 外来患者に対して行うという音樂鑑賞会を計9回開催している. 今回われわれは, 音樂鑑賞の前後でPOMS(Profile of Mood States)とアンケートを実施し, 気分に対する生演奏の効果を検討した. 対象:当科入院中の気分障害患者で, 9回の鑑賞会のうちいずれか1回に参加した14人の患者である. 結果:POMSのプロフィールのうち, 音樂鑑賞前に比べて音樂鑑賞後は, 抑うつ, 疲労度, 活気の各尺度が改...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心身医学 2003/12/01, Vol.43(12), pp.862
Hauptverfasser: 山下, 美樹, 和田, 健, 吉村, 靖司, 小川, 栄一, 佐々木, 高伸, 志和, 資朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:音樂鑑賞による肯定的な生理的, 心理的変化は, 多数報告されている. 当院では, 平成14年3月よりプロの演奏家を招き, ピアノやバイオリンや胡弓などの演奏を, 約1時間ほど入院, 外来患者に対して行うという音樂鑑賞会を計9回開催している. 今回われわれは, 音樂鑑賞の前後でPOMS(Profile of Mood States)とアンケートを実施し, 気分に対する生演奏の効果を検討した. 対象:当科入院中の気分障害患者で, 9回の鑑賞会のうちいずれか1回に参加した14人の患者である. 結果:POMSのプロフィールのうち, 音樂鑑賞前に比べて音樂鑑賞後は, 抑うつ, 疲労度, 活気の各尺度が改善した. 中でも活気面については顕著に改善しており, 有意差が認められた. さらに, 生演奏肯定度の差による活気改善度合いの違い, 音樂鑑賞会に対する好感度の差による違いなどについても検討を行った.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.43.12_862_4