医療・教育・福祉関係者は疲れている : ケアを供与する側のメンタルヘルス(第42回日本心身医学会総会)

人間を対象として,他者にケアを供給する立場の医療・教育・福祉関係者の職業背景の特徴とそのメンタルヘルスの関連を検討した.2000年度の当科の初診患者591名のうち,これらの職業をもつ人は計54人, 9.1%だった.その疾患内訳はうつ状態・うつ病が22名(40.7%)ともっとも多く,以下,消化器系心身症が9名(16.7%),パニック障害・過換気症候群4名(7.4%)などであった.アンケート調査や文献からも,仕事のストレスと燃えつき症候群などの疾患に影響する2大因子は過剰労働(オーバーワーク)と職場の人間関係であった.結論として,社会的支援や職場の環境調整がストレスの軽減に重要と思われた....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心身医学 2003/10/01, Vol.43(10), pp.679-688
Hauptverfasser: 小山, 敦子, 保田, 佳苗, 仁木, 稔, 山藤, 緑, 平野, 智子, 陣内, 里佳子, 岩上, 芳, 長野, 京子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:人間を対象として,他者にケアを供給する立場の医療・教育・福祉関係者の職業背景の特徴とそのメンタルヘルスの関連を検討した.2000年度の当科の初診患者591名のうち,これらの職業をもつ人は計54人, 9.1%だった.その疾患内訳はうつ状態・うつ病が22名(40.7%)ともっとも多く,以下,消化器系心身症が9名(16.7%),パニック障害・過換気症候群4名(7.4%)などであった.アンケート調査や文献からも,仕事のストレスと燃えつき症候群などの疾患に影響する2大因子は過剰労働(オーバーワーク)と職場の人間関係であった.結論として,社会的支援や職場の環境調整がストレスの軽減に重要と思われた.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.43.10_679