68.一般病院での摂食障害に対する認知・行動療法の試み(第41回日本心身医学会九州地方会演題抄録(2))(学会報告)

当科における摂食障害の治療法は入院初期(大学病院)が栄養状態の改善を重視してstrictな治療設定を行うのに対して, 後期(当院を含めた中間施設)は患者の自発性, 社会適応性を高めることに力点を置いた非拘束的治療を行っている. その一環として当院では自己主張訓練(集団療法)を従来より実施しているが, 今回新たに認知, 行動療法(セルフコントロール, トークンエコノミー)を集団療法に導入し, 治療に対する内発的動機づけをより促進する試みを行った. 具体的には, 自己目標を掲げて「一週間の報告」という構造化されたプログラムにて集団療法を行い, 集団内におけるモデリング, オペラント条件づけ等による...

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Veröffentlicht in:心身医学 2003/09/01, Vol.43(9), pp.630
Hauptverfasser: 冨永, 小百合, 中野, 哲郎, 吉村, 博文, 筒井, 順子, 田中, 宗毅, 安原, 大輔, 成尾, 鉄則, 野添, 新一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当科における摂食障害の治療法は入院初期(大学病院)が栄養状態の改善を重視してstrictな治療設定を行うのに対して, 後期(当院を含めた中間施設)は患者の自発性, 社会適応性を高めることに力点を置いた非拘束的治療を行っている. その一環として当院では自己主張訓練(集団療法)を従来より実施しているが, 今回新たに認知, 行動療法(セルフコントロール, トークンエコノミー)を集団療法に導入し, 治療に対する内発的動機づけをより促進する試みを行った. 具体的には, 自己目標を掲げて「一週間の報告」という構造化されたプログラムにて集団療法を行い, 集団内におけるモデリング, オペラント条件づけ等による治療効果を期待した. 集団療法に参加した入院患者の中で経過のよい群とおもわしくない群2組について比較検討し報告した.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.43.9_630_1