2.病棟集団OTの試み(第2報)

作業療法(OT)導入時に, ボディワーク技法の一つである「ボディトーク」を実施することにより, リラックス感や心身の気づきを促すことを目的とした. 「ボディトーク」は心身一如の観点からこころとからだをほぐし, 柔軟な人間関係を作り, 自己表現や人間同士の触れ合いを大切にする身体技法であり, 「からだの緊張に気づきそれを解きほぐすことによって, 無意識下にあったこころの状態に気づくこと」や「自然体を目指す身体技法を通して心身のゆがみを除き, からだの心地よさを感じること」を目的としている. さらには, 2人で相互に行う手法も含むことから「身体接触を通して他者への関わり方に気づくこと」も期待される...

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Veröffentlicht in:心身医学 2003, Vol.43 (8), p.545-545
Hauptverfasser: 高柳茂美, 荒木登茂子, 市岡陽子, 徳冨五月, 吉村隆之, 庄子雅保, シャーニー明子, 瀧井正人, 野崎剛弘, 久保千春
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:作業療法(OT)導入時に, ボディワーク技法の一つである「ボディトーク」を実施することにより, リラックス感や心身の気づきを促すことを目的とした. 「ボディトーク」は心身一如の観点からこころとからだをほぐし, 柔軟な人間関係を作り, 自己表現や人間同士の触れ合いを大切にする身体技法であり, 「からだの緊張に気づきそれを解きほぐすことによって, 無意識下にあったこころの状態に気づくこと」や「自然体を目指す身体技法を通して心身のゆがみを除き, からだの心地よさを感じること」を目的としている. さらには, 2人で相互に行う手法も含むことから「身体接触を通して他者への関わり方に気づくこと」も期待される. OT終了後, 「リラックスした」, 「身体に対する気づきが深まった」という主観的な報告がされた. ボディワークを用いることで「からだの心地よさ」を感じ「からだとの対話」を体験する機会は, 自分自身のからだをこころと身体が統合された全人的な存在として実感させ, 自己の心身の状態を管理するうえでも有用であることが推察された.
ISSN:0385-0307