1.病棟集団OTの試み(第1報)

当科入院患者には失感情傾向がよくみられることから, 感情や体感への気づきを深めることを目的として病棟集団作業療法(OT)を実施したので報告した. 週1回, 7回のセッションをclosed groupで行い, 対象は摂食障害患者女性4名であった. プログラムは毎回1時間で基本的に以下の流れで行った. (1)血圧, 脈拍の測定, (2)挨拶, (3)ボディトーク, (4)それに対する感想発表, (5)ゲーム的要素を含むOT, (6)感想発表, (7)リラクセーション, (8)血圧, 脈拍の測定, (9)挨拶. またOTの効果を生理的側面と心理的側面から検討するため, プログラムの前後に測定した....

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Veröffentlicht in:心身医学 2003, Vol.43 (8), p.545-545
Hauptverfasser: シャーニー明子, 荒木登茂子, 高柳茂美, 市岡陽子, 徳冨五月, 吉村隆之, 庄子雅保, 瀧井正人, 野崎剛弘, 久保千春
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当科入院患者には失感情傾向がよくみられることから, 感情や体感への気づきを深めることを目的として病棟集団作業療法(OT)を実施したので報告した. 週1回, 7回のセッションをclosed groupで行い, 対象は摂食障害患者女性4名であった. プログラムは毎回1時間で基本的に以下の流れで行った. (1)血圧, 脈拍の測定, (2)挨拶, (3)ボディトーク, (4)それに対する感想発表, (5)ゲーム的要素を含むOT, (6)感想発表, (7)リラクセーション, (8)血圧, 脈拍の測定, (9)挨拶. またOTの効果を生理的側面と心理的側面から検討するため, プログラムの前後に測定した. 生理指標は急性期ストレス指標として血圧, 脈拍, 慢性期ストレス指標として唾液中コルチゾール, リラクセーションの効果を測るため筋硬度計を用いた. 心理指標は, 一時的情動の変化を測るためPOMSとニコニコシート, 不安, 抑うつ, 失感情傾向を測るためSTAI, SDS, BIQを用いた. さらに病気と自己, 集団OTとの心理的距離を測るためにPRISMを取り入れた.
ISSN:0385-0307