13.wrist cuttingの症例におけるcomorbidityについて

平成14年1月~2月に経験したwrist cuttingの16症例におけるcomorbidityを調査した. その結果, DSM-IVのI軸診断では摂食障害, 大うつ病性障害, 適応障害が多く, II軸診断では境界性人格障害が多かった. wrist cuttingの特徴としては, 若い女性に多く繰り返される傾向が認められた. また, 他の自傷行為や抑うつ気分, 不眠, 意欲減退などの症状を伴うことが多く, これらを念頭に置いて診察を行う必要性があると思われた. wrist cuttingの増加要因としては, 現代社会における本, インターネット, テレビ, 知人からの口コミなどによる情報の氾濫...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心身医学 2003, Vol.43 (7), p.470-470
Hauptverfasser: 野田実希, 榎戸芙佐子, 小岩大輔, 廣保究, 石川暁, 林香織, 亀廣摩弥, 中川東夫, 窪田孝, 地引逸亀
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:平成14年1月~2月に経験したwrist cuttingの16症例におけるcomorbidityを調査した. その結果, DSM-IVのI軸診断では摂食障害, 大うつ病性障害, 適応障害が多く, II軸診断では境界性人格障害が多かった. wrist cuttingの特徴としては, 若い女性に多く繰り返される傾向が認められた. また, 他の自傷行為や抑うつ気分, 不眠, 意欲減退などの症状を伴うことが多く, これらを念頭に置いて診察を行う必要性があると思われた. wrist cuttingの増加要因としては, 現代社会における本, インターネット, テレビ, 知人からの口コミなどによる情報の氾濫に加え, 欲求不満耐性の低さが関与していると考えた.
ISSN:0385-0307