10.起立性低血圧と慢性頭痛(第47回 日本心身医学会中部地方会 演題抄録)(学会報告)
症例は28歳, 女性, OL. 主訴は頭痛, 頭重. 起立性低血圧があり, 心理, 社会的背景としては, 仕事のストレス, 嫁, 姑関係からくる過剰適応, 過緊張状態があった. Schellongの起立試験に伴う血行動態反応の非侵襲的測定(Parama, Tec GP 303sによる)では, 起立直後の33mmHg以上のSBP低下, 脈圧の狭小化, 立位後のSV, Clの著明な減少, 立位後のSVRの著明な上昇がみられた. 薬物療法として, ameziniumと半夏白朮天麻湯を投与したところ, 血行動態は改善し, 頭痛, 頭重は消失した. 頭痛, 頭重の原因として, 血管性頭痛と筋緊張性頭痛の...
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Veröffentlicht in: | 心身医学 2002/10/01, Vol.42(10), pp.687 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は28歳, 女性, OL. 主訴は頭痛, 頭重. 起立性低血圧があり, 心理, 社会的背景としては, 仕事のストレス, 嫁, 姑関係からくる過剰適応, 過緊張状態があった. Schellongの起立試験に伴う血行動態反応の非侵襲的測定(Parama, Tec GP 303sによる)では, 起立直後の33mmHg以上のSBP低下, 脈圧の狭小化, 立位後のSV, Clの著明な減少, 立位後のSVRの著明な上昇がみられた. 薬物療法として, ameziniumと半夏白朮天麻湯を投与したところ, 血行動態は改善し, 頭痛, 頭重は消失した. 頭痛, 頭重の原因として, 血管性頭痛と筋緊張性頭痛の混在が考えられた. その基盤に起立性低血圧による脳血流不全と心因反応からきた過緊張がいわゆるchronic daily headacheを形成したと考えられ, 身体因性偽神経症(FranklVE)として考えられた. |
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ISSN: | 0385-0307 2189-5996 |
DOI: | 10.15064/jjpm.42.10_687_2 |