9.アトピー性皮膚炎(AD)の心身症としての診断治療ガイドライン作成(第91回 日本心身医学会関東甲信越地方海 演題抄録)

目的:ADの診断, 治療のガイドラインとして, 病態を多面的に捉え心身医学的治療が必要な患者を判別し, 非専門家に利用できるものを作成する. 方法:文献的考察と専門家, 皮膚科医の意見を基にADと心理社会的要因との関係を(1)心身相関, (2)ADに起因するストレスによる不適応, (3)ADの治療, 管理への不適応の視点から評価する, 診断基準と自記式評価尺度, 治療ガイドラインの作成を試みた. 結果:心身症評価尺度は4つの因子(ADによる障害, 心身相関, 抑圧的性格, ADのコントロールの無力感)からなり, 予備的検討で心身症群と非心身症群の間で得点に差がみられた. 考察:非専門医にスクリ...

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Veröffentlicht in:心身医学 2002/09/01, Vol.42(9), pp.617
Hauptverfasser: 安藤, 哲也, 野田, 啓史, 羽白, 誠, 佐久間, 正寛, 細谷, 律子, 古江, 増隆, 原, 信一郎, 横山, 郷子, 十川, 博, 横田, 欣児, 西間, 三馨, 石川, 俊男, 小牧, 元
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:目的:ADの診断, 治療のガイドラインとして, 病態を多面的に捉え心身医学的治療が必要な患者を判別し, 非専門家に利用できるものを作成する. 方法:文献的考察と専門家, 皮膚科医の意見を基にADと心理社会的要因との関係を(1)心身相関, (2)ADに起因するストレスによる不適応, (3)ADの治療, 管理への不適応の視点から評価する, 診断基準と自記式評価尺度, 治療ガイドラインの作成を試みた. 結果:心身症評価尺度は4つの因子(ADによる障害, 心身相関, 抑圧的性格, ADのコントロールの無力感)からなり, 予備的検討で心身症群と非心身症群の間で得点に差がみられた. 考察:非専門医にスクリーニングテストの要望が強い. 今回, 質問紙である程度判別できる可能性が示唆された. 治療指針としては非専門医は身体的治療に加え, リラクセーション法や掻破のコントロールの指導, 一部の薬物療法を行い, それ以上の心身医学的治療は専門家が行う方向でまとめる方針である.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.42.9_617_1