45.NIPPV療法による長期管理症例の心理テストによる検討(第39回 日本心身医学会九州地方会)

NIPPV(noninvasive positive pressure ventilation)は, 慢性呼吸不全患者の高炭酸ガス血症の改善のために長期間欠療法を目的として使用されており, 近年急速に普及しつつある. しかしながら, 本法の実施にあたってはマスク装着に伴う不快感, 乾燥, 耳鳴りなどの問題点が多く, 患者の理解と協力なしには施行し得ない. そこで, 当院において3ヵ月以上NIPPV間欠療法を施行している8症例について血液ガス値, ADL, 心理テストについて検討した. その結果, 血液ガス値の改善, ADLの向上とともに, 長期施行症例では低いSDSスコア, 情緒的安定, 適応...

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Veröffentlicht in:心身医学 2002/08/01, Vol.42(8), pp.545
Hauptverfasser: 藤瀬, 茂, 岸川, 禮子, 横田, 欣児, 高橋, 直嗣, 池田, 東吾, 岩永, 知秋, 庄司, 俊輔, 西間, 三馨
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:NIPPV(noninvasive positive pressure ventilation)は, 慢性呼吸不全患者の高炭酸ガス血症の改善のために長期間欠療法を目的として使用されており, 近年急速に普及しつつある. しかしながら, 本法の実施にあたってはマスク装着に伴う不快感, 乾燥, 耳鳴りなどの問題点が多く, 患者の理解と協力なしには施行し得ない. そこで, 当院において3ヵ月以上NIPPV間欠療法を施行している8症例について血液ガス値, ADL, 心理テストについて検討した. その結果, 血液ガス値の改善, ADLの向上とともに, 長期施行症例では低いSDSスコア, 情緒的安定, 適応的性格を有することが明らかとなった. 以上よりNIPPV療法の適応を検討するとき患者の身体面の評価のみならず性格, 心理状態の評価が重要であると思われた.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.42.8_545_2