高齢者内科急性期疾患患者の特徴 : 心身医学的医療を行うための予備的研究(パネルディスカッションIII/ライフサイクルと現代の諸問題)

福岡徳洲会病院内科混合病棟に急性期疾患で入院した高齢者を対象に,介護の度合いから心理・社会的背景,栄養状態を評価し,予後との関連を調査した.対象患者は70歳以上の69名,男性37名,女性32名である.対象者の18.9%は一人暮らしで,88.4%がなんらかの疾患を有しており,多くはなんらかのストレスを感じており,日常動作の低下や栄養低下がみられた.高度の介護を必要とする群はそうでない群に比べ,4倍の致死率を有していた.在院期間や死亡転帰は疾病に依存的ではなく,日常動作の低下や栄養低下と関連していた.リハビリテーションや栄養を含めた心身医学的アプローチは障害を防ぐためにも必要である....

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Veröffentlicht in:心身医学 2002/05/01, Vol.42(5), pp.309-313
Hauptverfasser: 松林, 直, 椋田, 稔朗, 阪中, 明人, 宮川, 眞一, 佐土原, 道人, 岡本, 文宏, 筋浦, 立成
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:福岡徳洲会病院内科混合病棟に急性期疾患で入院した高齢者を対象に,介護の度合いから心理・社会的背景,栄養状態を評価し,予後との関連を調査した.対象患者は70歳以上の69名,男性37名,女性32名である.対象者の18.9%は一人暮らしで,88.4%がなんらかの疾患を有しており,多くはなんらかのストレスを感じており,日常動作の低下や栄養低下がみられた.高度の介護を必要とする群はそうでない群に比べ,4倍の致死率を有していた.在院期間や死亡転帰は疾病に依存的ではなく,日常動作の低下や栄養低下と関連していた.リハビリテーションや栄養を含めた心身医学的アプローチは障害を防ぐためにも必要である.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.42.5_309