著しく減薬できた覚醒剤精神病の1例-薬剤師自身の内観体験から減薬理由を了解した症例

アルコール依存症や不登校, 家庭内暴力など薬物療法では改善が難しい症例に内観療法が有効である. 演者自身も内観を体験し, 覚醒剤精神病1例が同療法後に1/3以下に減薬しえた理由を了解したので紹介する. 20代, 女性. 抗精神病薬, 眠剤, 下剤など13種類の薬が同療法後, 情動が安定し5種類に減薬. 問題行動も改善し, 3ヵ月後に退院. 現在は3種類に減じ, 共同住宅から元気にデイケアに通っている. 眠剤, 下剤は不要となり, 抗精神病薬の力価も4. 5から1. 25に減薬された. 彼女は7日間で, 心の葛藤を解決し, 母への安心感, 信頼感を得て心的転換がなされ安定したと思われる....

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Hauptverfasser: 船越陽子, 小林貴幸, 岩瀬友哉, 太田耕平
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:アルコール依存症や不登校, 家庭内暴力など薬物療法では改善が難しい症例に内観療法が有効である. 演者自身も内観を体験し, 覚醒剤精神病1例が同療法後に1/3以下に減薬しえた理由を了解したので紹介する. 20代, 女性. 抗精神病薬, 眠剤, 下剤など13種類の薬が同療法後, 情動が安定し5種類に減薬. 問題行動も改善し, 3ヵ月後に退院. 現在は3種類に減じ, 共同住宅から元気にデイケアに通っている. 眠剤, 下剤は不要となり, 抗精神病薬の力価も4. 5から1. 25に減薬された. 彼女は7日間で, 心の葛藤を解決し, 母への安心感, 信頼感を得て心的転換がなされ安定したと思われる.
ISSN:0385-0307