12.精神ストレス時における圧受容体反射感受性と前頭極部大脳皮質活動の関連(第48回日本心身医学会東北地方会 演題抄録)

背景と目的:ストレスによる神経因性の血圧制御メカニズムは中枢と末梢自律神経の相互作用による. 電気生理学的な非侵襲計測法によってこの関連を探索する. 対象と方法:平均23歳の健常者52名男女を対象とし, べース, 数列逆唱課題を用いたストレス負荷, ストレス後回復期の3セッションを用意した. 指標は, 通常脳波のパワー解析, 血圧-心拍変動間スペクトル解析による圧反射感受性, 交感神経, 迷走神経機能の各推定値を求めた. 結果:Fp1, Fp2における35-40Hzの脳波活動は圧反射感受性活動の変化と負相関した. それ以外の脳領域における速波およびθ帯域は交感神経, 迷走神経機能に正相関した....

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Veröffentlicht in:心身医学 2000/08/01, Vol.40(6), pp.491
Hauptverfasser: 富家, 直明, 宗像, 正徳, 市井, 聡子, 斉藤, 由紀, 平泉, 武志, 古口, 高志, 後藤, 香奈子, 青山, 宏, 熊野, 宏昭, 山内, 祐一, 吉永, 馨
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景と目的:ストレスによる神経因性の血圧制御メカニズムは中枢と末梢自律神経の相互作用による. 電気生理学的な非侵襲計測法によってこの関連を探索する. 対象と方法:平均23歳の健常者52名男女を対象とし, べース, 数列逆唱課題を用いたストレス負荷, ストレス後回復期の3セッションを用意した. 指標は, 通常脳波のパワー解析, 血圧-心拍変動間スペクトル解析による圧反射感受性, 交感神経, 迷走神経機能の各推定値を求めた. 結果:Fp1, Fp2における35-40Hzの脳波活動は圧反射感受性活動の変化と負相関した. それ以外の脳領域における速波およびθ帯域は交感神経, 迷走神経機能に正相関した. 考察:圧受容体反射感受性と前頭極部速波帯域脳波の関連が密である. ストレスによる昇圧と降圧は異なった中枢-末梢神経関連メカニズムによる.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.40.6_491_4