19.自律神経活動, 中枢神経活動からみたストレス対処行動の分類(第47回 日本心身医学会東北地方会 演題抄録)
目的と方法:ストレス対処の個人差には1;問題解決-情動焦点, 2;接近-回避, 3;認知-行動の3つの次元が考案されている. これらは対処行動を観察的に分類したものであり, 神経活動上の対応はわからない. そこで, どの次元が実際の神経活動を反映しやすいのかを明らかにするために, 脳-自律神経活動解析装置を用いて, 実験ストレス場面における自律神経活動と中枢神経活動を同時モニターした. 対処方法の特性的な個人差の測定は, 質問紙TAC24を用いて分類した. 対象は若年健常者14名であった. 結果:各パラメータの相関を求めたところ, 以下の結果を得た. 1;ストレス対処の個人差は自律神経系よりも...
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Veröffentlicht in: | 心身医学 2000/06/01, Vol.40(5), pp.403 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的と方法:ストレス対処の個人差には1;問題解決-情動焦点, 2;接近-回避, 3;認知-行動の3つの次元が考案されている. これらは対処行動を観察的に分類したものであり, 神経活動上の対応はわからない. そこで, どの次元が実際の神経活動を反映しやすいのかを明らかにするために, 脳-自律神経活動解析装置を用いて, 実験ストレス場面における自律神経活動と中枢神経活動を同時モニターした. 対処方法の特性的な個人差の測定は, 質問紙TAC24を用いて分類した. 対象は若年健常者14名であった. 結果:各パラメータの相関を求めたところ, 以下の結果を得た. 1;ストレス対処の個人差は自律神経系よりも, むしろ中枢神経系の変化を反映する. 2;接近-回避次元が最も中枢神経系の活動を反映する. 3;問題解決-情動焦点次元は神経活動の裏づけが得にくい. 考察:接近-回避次元は, 脳生理学的変化に対応しやすいシンプルな分類方法である. |
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ISSN: | 0385-0307 2189-5996 |
DOI: | 10.15064/jjpm.40.5_403_3 |