25.ストレスはその人を現す(第17報)(一般演題)(第83回日本心身医学会関東地方会演題抄録)

序論：今回は嗅覚刺激(ストレス)を与えて, その前中後にCVR-R, Ptg(指尖容積脈波)に及ぼす影響をみた. 方法：日常臨床と同じ. 香水を鼻下に一吹きし, 測定を, その前中後で行う. 結果：第1例. CVR-Rは, 前で低値, バーの「揺らぎ」寡. 後で高値で「揺らぎ」増. Ptgは刺激に反応せず. 内因的波高減高をみる. 第2例. CVR-Rは中等値で「揺らぎ」普. 刺激直後Ptgの波高減高し元に戻る. が, CVR-R値は不変だった. 考察：香水一吹き刺激では, 嗅覚反応を惹起する前に, 詮索反射が起きる場合あり. 反応がCVだけに出る場合とPtgだけに現れる場合とを呈示した. Ptgの自然波高減高は, 「うつ」の場合に, よく観察される. 結論：今回香水一吹き刺激では, 嗅覚反応を得たとはいいがたい. 刺激の仕方が問題である.