14.顎関節症と歯性疾患患者の不安と抑うつの比較(一般演題)(第83回日本心身医学会関東地方会演題抄録)

顎関節症患者の不安と抑うつの重症度を把握するために, 顎関節症患者213名(男性41名, 女性172名, 年齢34.5±15.3歳)と埋伏歯, 智歯周囲炎, 齲蝕などの歯性疾患患者154名(男性62名, 女性92名, 年齢30.4±13.4歳)に対して, ZigmondとSnaithが開発したHospital Anxiety and Depression Scaleを用いて検討した. 結果, (1)両群の性と年齢を対応させて比較したところ, 男性は40歳以上で顎関節症群の不安の重症度が有意に高かったものの, その他の年齢では差はなく, 抑うつの重症度はいずれの年代でも両群間に差がなかった. ま...

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Veröffentlicht in:心身医学 1999/10/01, Vol.39(7), pp.569
Hauptverfasser: 石川, 高行, 和気, 裕之, 宮岡, 等, 木野, 孔司, 小宮山, 高之, 天笠, 光雄, 上島, 国利
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:顎関節症患者の不安と抑うつの重症度を把握するために, 顎関節症患者213名(男性41名, 女性172名, 年齢34.5±15.3歳)と埋伏歯, 智歯周囲炎, 齲蝕などの歯性疾患患者154名(男性62名, 女性92名, 年齢30.4±13.4歳)に対して, ZigmondとSnaithが開発したHospital Anxiety and Depression Scaleを用いて検討した. 結果, (1)両群の性と年齢を対応させて比較したところ, 男性は40歳以上で顎関節症群の不安の重症度が有意に高かったものの, その他の年齢では差はなく, 抑うつの重症度はいずれの年代でも両群間に差がなかった. また女性は20歳台で顎関節症群の不安と抑うつの重症度がともに有意に高かったが, その他の年代では差がなかった. (2)顎関節症群を咀嚼筋障害の有無で分類し, 歯性疾患群との3群間で比較したところ, 不安は男女ともに咀嚼筋障害の有無にかかわらず顎関節症群が歯性疾患群より有意に高く, 抑うつは女性のみ咀嚼筋障害群が他の群より有意に高かった(P
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.39.7_569_3