23. 過敏性腸症候群のQOLに関する検討

目的:過敏性腸症候群(IBS)のQOLをBechのPCASEE modelによる質問表で検討した. 対象, 方法:アンケート(郵送)に回答の得られたIBS20例とした. 質問表は6項目からなる. 各項目は5点, 総得点は30点で低得点群(L群)と高得点群(H群)に分け, 予後, 社会的適応, CMI, 病悩期間, 心理機制を検討した. 結果:予後良好, 社会的適応良好の割合はL群で大きかった. 予後には認知的問題, 社会的適応には身体, 認知, 経済的問題が関与した. L群でうつ状態, H群で不安状態が多く, H群の病悩期間は長かった. 結語:予後には認知面, 社会的適応には身体, 認知, 経...

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Veröffentlicht in:心身医学 1999/08/01, Vol.39(6), pp.486-487
Hauptverfasser: 須藤, 智行, 柴田, 章子, 佐々木, 大輔, 石沢, 誠
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:過敏性腸症候群(IBS)のQOLをBechのPCASEE modelによる質問表で検討した. 対象, 方法:アンケート(郵送)に回答の得られたIBS20例とした. 質問表は6項目からなる. 各項目は5点, 総得点は30点で低得点群(L群)と高得点群(H群)に分け, 予後, 社会的適応, CMI, 病悩期間, 心理機制を検討した. 結果:予後良好, 社会的適応良好の割合はL群で大きかった. 予後には認知的問題, 社会的適応には身体, 認知, 経済的問題が関与した. L群でうつ状態, H群で不安状態が多く, H群の病悩期間は長かった. 結語:予後には認知面, 社会的適応には身体, 認知, 経済でのQOLを高めることが重要であると推察された.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.39.6_486_5