3. 心理療法を行った更年期障害の1例
37歳に早発閉経をきたした, 初診時43歳の更年期障害の患者に, 婦人科的なホルモン療法に加えて, 絵画療法を中心とする心理療法を行ったところ, 約7カ月後には, 身体症状, 精神症状ともに急速に消失した. 1年後には生き方も劇的に変化した治療経験を得たので, 絵画作品を紹介し, 心理的変化を報告した. 患者は元来創造的であったが, 35歳で, 精神的に不安定で社会的不適応の男性と結婚した. 結婚生活および職業生活は心理的ストレスが多く, 超多忙であった. 35歳で初産, 37歳で閉経をきたし, のぼせ, 冷えを始めとする不定愁訴, 朝の不調, 対人恐怖, 引きこもりなどで6年ほどdoctor...
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Veröffentlicht in: | 心身医学 1999/08/01, Vol.39(6), pp.482 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 37歳に早発閉経をきたした, 初診時43歳の更年期障害の患者に, 婦人科的なホルモン療法に加えて, 絵画療法を中心とする心理療法を行ったところ, 約7カ月後には, 身体症状, 精神症状ともに急速に消失した. 1年後には生き方も劇的に変化した治療経験を得たので, 絵画作品を紹介し, 心理的変化を報告した. 患者は元来創造的であったが, 35歳で, 精神的に不安定で社会的不適応の男性と結婚した. 結婚生活および職業生活は心理的ストレスが多く, 超多忙であった. 35歳で初産, 37歳で閉経をきたし, のぼせ, 冷えを始めとする不定愁訴, 朝の不調, 対人恐怖, 引きこもりなどで6年ほどdoctor-shoppingした. 患者は心理療法を求めて当科を受診. 症状の多彩さに応じて, 婦人科的, 内科的治療をも併用した. 患者本来の創造性を生かして, 面接時に自由画を書かせたところ, 心理的活力は急速に上昇し, 患者の念願だった彫金の仕事も可能となり1年後に治療を終結した. |
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ISSN: | 0385-0307 2189-5996 |
DOI: | 10.15064/jjpm.39.6_482_2 |