20.難治の過敏性腸症候群に絶食療法を行い良好な後期効果をみた1例(一般演題)(第42回 日本心身医学会東北地方会 演題抄録)

症例:41歳, 男性, 公務員. 中学生時代から腹痛, 下痢があった. 25歳の頃に症状が著しくなり, 過敏性腸症候群(IBS)と診断された. 34歳頃からは職場の上司とのトラブルも重なり, IBSの症状のため欠勤, 入院を繰り返している. 病悩期間は16年間に及んでいた. 東北大方式絶食療法(FT)を行った. 入院期間中の下痢は1日だけで, 楽にFTを乗り切り, TEGの改善もあり退院した. しかし, 退院後も下痢, 不眠, 焦燥感, 希死念慮があり, 欠勤状態が続いた. FT3ヵ月後になって下痢が止まり, 焦燥感もなく, 出勤できるようになり, 6ヵ月後にはさらに改善をみている. FTの後...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:心身医学 1999/06/01, Vol.39(5), pp.393
Hauptverfasser: 久保, 治美, 石沢, 誠, 嶺, 澄子, 佐々木, 大輔
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例:41歳, 男性, 公務員. 中学生時代から腹痛, 下痢があった. 25歳の頃に症状が著しくなり, 過敏性腸症候群(IBS)と診断された. 34歳頃からは職場の上司とのトラブルも重なり, IBSの症状のため欠勤, 入院を繰り返している. 病悩期間は16年間に及んでいた. 東北大方式絶食療法(FT)を行った. 入院期間中の下痢は1日だけで, 楽にFTを乗り切り, TEGの改善もあり退院した. しかし, 退院後も下痢, 不眠, 焦燥感, 希死念慮があり, 欠勤状態が続いた. FT3ヵ月後になって下痢が止まり, 焦燥感もなく, 出勤できるようになり, 6ヵ月後にはさらに改善をみている. FTの後期効果が著しい症例と考えられたので臨床経過を報告した.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.39.5_393_3