2.施設入院中喘息児の保護者と医師による心因判定(一般演題)(第42回 日本心身医学会東北地方会 演題抄録)
小児気管支喘息の心因に関する質問紙を作成し, 1994~1995年に喘息児41名(男子33名, 女子8名)の保護者と担当医を対象として調査した. 心因群は保護者の判定によると19名(46.3%), 医師によると24名(58.5%), 非心因群がそれぞれ12名(29.3%), 16名(39.0%), 不明群は10名(24.4%), 1名であった. 入院後の経過改善率は, 保護者では心因群が76.5%, 医師からでは非心因群が81.2%であり, 保護者による不明群の改善は90%で心因群より高率であった. 心因群の発作は不安や感情抑制を伴い, 疾病逃避や疾病利得を認めた. 性格は周囲を気にして自分の...
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Veröffentlicht in: | 心身医学 1999/06/01, Vol.39(5), pp.389 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 小児気管支喘息の心因に関する質問紙を作成し, 1994~1995年に喘息児41名(男子33名, 女子8名)の保護者と担当医を対象として調査した. 心因群は保護者の判定によると19名(46.3%), 医師によると24名(58.5%), 非心因群がそれぞれ12名(29.3%), 16名(39.0%), 不明群は10名(24.4%), 1名であった. 入院後の経過改善率は, 保護者では心因群が76.5%, 医師からでは非心因群が81.2%であり, 保護者による不明群の改善は90%で心因群より高率であった. 心因群の発作は不安や感情抑制を伴い, 疾病逃避や疾病利得を認めた. 性格は周囲を気にして自分の意見や感情を表せなかった. 保護者と担当医による質問紙は心因の判定と経過追跡に有用で, 心理検査による客観的要素が加えられた. |
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ISSN: | 0385-0307 2189-5996 |
DOI: | 10.15064/jjpm.39.5_389_3 |