17.産後のうつ状態に関する心身医学的研究

女性にとって妊娠出産における一連の期間は, 胎児の成長分娩に伴う身体的, 内分泌的変化が大きい不安定な時期である. 特に産褥期は, 一過性の抑うつや涙もろさがいわゆるマタニティブルーとよばれ注目されているが, 横断的研究が多く縦断的に行われているものは少ない. そこでわれわれは1994年11月より, 山形大学附属病院産科婦人科で出産する妊産婦を対象とし, 妊娠8ヵ月, 産後1週, 1ヵ月に, 面接とアンケートによる調査を行った. 1995年7月で産後1ヵ月まで経過をみることができた71名では, 産後1週で7名に抑うつ傾向を認め, うち5名は3週後抑うつは改善していた. 学会当日は調査結果を中心...

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Veröffentlicht in:心身医学 1999, Vol.39 (5), p.386-386
Hauptverfasser: 村田亜美, 森岡由起子, 生地新, 千葉ヒロ子, 灘岡寿英, 十束支朗, 広井正彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:女性にとって妊娠出産における一連の期間は, 胎児の成長分娩に伴う身体的, 内分泌的変化が大きい不安定な時期である. 特に産褥期は, 一過性の抑うつや涙もろさがいわゆるマタニティブルーとよばれ注目されているが, 横断的研究が多く縦断的に行われているものは少ない. そこでわれわれは1994年11月より, 山形大学附属病院産科婦人科で出産する妊産婦を対象とし, 妊娠8ヵ月, 産後1週, 1ヵ月に, 面接とアンケートによる調査を行った. 1995年7月で産後1ヵ月まで経過をみることができた71名では, 産後1週で7名に抑うつ傾向を認め, うち5名は3週後抑うつは改善していた. 学会当日は調査結果を中心に, 産後出現するうつ状態に, どのような心理的要因や社会文化的要因, 個人の性格特性が関わっているかを検討した.
ISSN:0385-0307