16.バイオフィードバック療法と臨床動作法の併用により軽快した書痙の1例(第81回 日本心身医学会関東地方会 演題抄録)

49歳の書痙症例に対して, 筋電図皮膚温バイオフィードバック療法(BF)と臨床動作法を併用したところ, 生理学的指標の改善とともに, 自覚症状の変化がみられた. セッションは全10回行った. 第1~4回では筋電図皮膚温のBFを行い, 生理学的指標の改善が認められた. しかし, 書字時の緊張感や, 筋緊張の制御ができないという患者の自覚症状が残存していた. そこで, 第5~10回では筋電図BFと臨床動作法を併用したところ, 生理学的指標の変化に加え, (1)筋緊張弛緩した際の身体感覚の獲得, (2)動作による筋緊張の自己制御, (3)緊張感の軽減, の3つがみられた....

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Veröffentlicht in:心身医学 1998/10/01, Vol.38(7), pp.557
Hauptverfasser: 松本, 礼子, 松村, 純子, 土屋, 洋子, 平, 陽一, 芝山, 幸久, 坪井, 康次, 中野, 弘一, 筒井, 末春, 佐々, 好子, 丸山, 千秋
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:49歳の書痙症例に対して, 筋電図皮膚温バイオフィードバック療法(BF)と臨床動作法を併用したところ, 生理学的指標の改善とともに, 自覚症状の変化がみられた. セッションは全10回行った. 第1~4回では筋電図皮膚温のBFを行い, 生理学的指標の改善が認められた. しかし, 書字時の緊張感や, 筋緊張の制御ができないという患者の自覚症状が残存していた. そこで, 第5~10回では筋電図BFと臨床動作法を併用したところ, 生理学的指標の変化に加え, (1)筋緊張弛緩した際の身体感覚の獲得, (2)動作による筋緊張の自己制御, (3)緊張感の軽減, の3つがみられた.
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.38.7_557_2