症状の発現に父親の過干渉が大きく関与したと思われる思春期の2症例

小児, 思春期の心因性疾患例では, 背後に家族, 特に母親の過干渉, 過保護がよく認められる. 今回, 父親の過干渉が症状の出現に大きく関与したと思われる2症例を経験したので報告した. 症例1:12歳女児. 中学1年6月頃より腹痛のため, 不登校傾向が出現し受診. 背景に勉学面に対する父親の患児への過剰な期待と過干渉を認めた. 経過中, 父親が治療に加わったことで症状の改善を認め, 登校可能となった. 症例2:14歳男児. 中学1年の終わり頃より記憶力, 思考力低下を訴え受診. 背景に勉学面に熱心な学校と父親の厳格, 過干渉を認めた. 父親との面接を行い, 対応を変えさせることで現在経過観察中...

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Hauptverfasser: 樋渡三保子, 宮田晃一郎, 平山加奈子, 穂満直子, 野添新一, 古賀靖之
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:小児, 思春期の心因性疾患例では, 背後に家族, 特に母親の過干渉, 過保護がよく認められる. 今回, 父親の過干渉が症状の出現に大きく関与したと思われる2症例を経験したので報告した. 症例1:12歳女児. 中学1年6月頃より腹痛のため, 不登校傾向が出現し受診. 背景に勉学面に対する父親の患児への過剰な期待と過干渉を認めた. 経過中, 父親が治療に加わったことで症状の改善を認め, 登校可能となった. 症例2:14歳男児. 中学1年の終わり頃より記憶力, 思考力低下を訴え受診. 背景に勉学面に熱心な学校と父親の厳格, 過干渉を認めた. 父親との面接を行い, 対応を変えさせることで現在経過観察中である.
ISSN:0385-0307