心理テストからみた虚血性心疾患患者の心理特性について(その1)-CMIとKG式日常生活質問表に基づいて

冠動脈硬化危険因子には, 高コレステロール血症, 高血圧, 喫煙, 糖尿病, 肥満などがあげられる. さらに, タイプAといわれる行動特性も重要な危険因子であるといわれている. 本研究は, 心疾患などで入院した患者を対象に心理テストを実施し, 虚血性心疾患との関係を観察することを目的とした. 対象は入院患者83例で, 男性58例, 女性25例, 年齢は16~82歳, 平均60.7±12.7歳であった. 調査方法は, KG日常生活質問表, CMI, SDS, P-Fスタディ, TEGの5種類の心理テストを入院後2週間以上を経過し, 安定している患者に対して行った. その結果, 虚血性心疾患群の男...

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Hauptverfasser: 土肥加津子, 石川雄一, 竹下美由紀, 岡島啓子, 大山角子, 柿木範子, 豊島美千子, 矢田真美子, 宮脇郁子, 木下功, 横山光宏
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:冠動脈硬化危険因子には, 高コレステロール血症, 高血圧, 喫煙, 糖尿病, 肥満などがあげられる. さらに, タイプAといわれる行動特性も重要な危険因子であるといわれている. 本研究は, 心疾患などで入院した患者を対象に心理テストを実施し, 虚血性心疾患との関係を観察することを目的とした. 対象は入院患者83例で, 男性58例, 女性25例, 年齢は16~82歳, 平均60.7±12.7歳であった. 調査方法は, KG日常生活質問表, CMI, SDS, P-Fスタディ, TEGの5種類の心理テストを入院後2週間以上を経過し, 安定している患者に対して行った. その結果, 虚血性心疾患群の男性8例, 女性2例が非虚血性心疾患群の男性5例, 女性2例が, 強いタイプA特性を示した. KG日常生活質問表では, タイプA特性の中のA-H(攻撃, 敵意尺度)の得点が, 狭心症患者に比べ急性心筋梗塞患者で有意に高かった(P
ISSN:0385-0307