絶食療法における自律神経機能の研究

絶食療法(FT)経過中の自律神経機能の変動の特徴を明らかにするため, コントロール群をおき, 容積脈波より求めた脈拍間隔を記録し, その変動を高速フーリエ変換によりパワースペクトル解析した。そして心臓副交感神経指標としてHFを, 心臓β作動性交感神経指標としてL/Hを採用した。同時にFT中の自律神経機能にFT前の心理テストの尺度が関係するか, またFTの効果の違いでFT中の自律神経機能の変動に違いが認められるかも併せて検討した。その結果, 以下の諸点が明らかとなった。(1)FT経過中の自律神経機能について, 有意に特徴的な変動は認められなかった。(2)FT群において, 疲労の程度がFT中の自律...

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Veröffentlicht in:心身医学 1997/08/01, Vol.37(6), pp.407-415
Hauptverfasser: 川原, 健資, 山本, 晴義, 江花, 昭一, 津久井, 要, 佐々木, 篤代, 熊野, 宏昭, 末松, 弘行
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:絶食療法(FT)経過中の自律神経機能の変動の特徴を明らかにするため, コントロール群をおき, 容積脈波より求めた脈拍間隔を記録し, その変動を高速フーリエ変換によりパワースペクトル解析した。そして心臓副交感神経指標としてHFを, 心臓β作動性交感神経指標としてL/Hを採用した。同時にFT中の自律神経機能にFT前の心理テストの尺度が関係するか, またFTの効果の違いでFT中の自律神経機能の変動に違いが認められるかも併せて検討した。その結果, 以下の諸点が明らかとなった。(1)FT経過中の自律神経機能について, 有意に特徴的な変動は認められなかった。(2)FT群において, 疲労の程度がFT中の自律神経の反応に影響していると考えられた。(3)FT後の症状改善度別でFT経過中の自律神経機能の変化のしかたに特に相違は生じないと考えられた。
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.37.6_407