摂食障害入院治療の治療効果について : MMPIによる分析

東海大学病院における統合的な摂食障害入院治療プログラムを終了した摂食障害女性患者25名の治療前後のMMPIを比較し, その変化を検討した。その結果, 治長後, 全般的な精神的健康度の改善がみられ, 健全な身体感覚と健康度の回復, 女性性の受容, 対人関係における孤立感や不信感の緩和などが認められた。サプタイプの比較では, 神経性食欲不振症では主として身体感覚と健康感の回復が特徴的であるのに対して, 神経性過食症では食欲, 食行動に対する自己統制感の高まりと対人関係における傷つきやすさの緩和が特徴的であった。...

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Veröffentlicht in:心身医学 1997/04/01, Vol.37(4), pp.269-278
Hauptverfasser: 室津, 恵三, 舘, 哲朗, 村上, 健
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:東海大学病院における統合的な摂食障害入院治療プログラムを終了した摂食障害女性患者25名の治療前後のMMPIを比較し, その変化を検討した。その結果, 治長後, 全般的な精神的健康度の改善がみられ, 健全な身体感覚と健康度の回復, 女性性の受容, 対人関係における孤立感や不信感の緩和などが認められた。サプタイプの比較では, 神経性食欲不振症では主として身体感覚と健康感の回復が特徴的であるのに対して, 神経性過食症では食欲, 食行動に対する自己統制感の高まりと対人関係における傷つきやすさの緩和が特徴的であった。
ISSN:0385-0307
2189-5996
DOI:10.15064/jjpm.37.4_269