男性・女性心療内科入院患者と健常者のK-SCTの指数分析による人格的特徴の検討

K-SCTは簡単に施行でき, 人格の深い部分を把握できる投影法心理テストである. われわれは, 男性, 女性別に心療内科入院患者と健常者の人格的特徴を8つの指数(防衛, 肯定, 否定, 両価, 積極, 消極, 内向, 外向)分析により把握し, 比較検討した. 対象は平成4年4月から平成8年4月までに当院心療内科に入院した患者のうち, K-SCTを施行しえた71症例である. その結果, 心療内科患者群は男性, 女性ともに有意に内向指数が高く, 外向指数が低かった. 女性では, 心療内科患者群は有意に積極指数が高く, 両価指数が低かった. これらの結果は実際にわれわれが患者から受ける印象とよく一致...

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1. Verfasser: 宮田たみ恵
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:K-SCTは簡単に施行でき, 人格の深い部分を把握できる投影法心理テストである. われわれは, 男性, 女性別に心療内科入院患者と健常者の人格的特徴を8つの指数(防衛, 肯定, 否定, 両価, 積極, 消極, 内向, 外向)分析により把握し, 比較検討した. 対象は平成4年4月から平成8年4月までに当院心療内科に入院した患者のうち, K-SCTを施行しえた71症例である. その結果, 心療内科患者群は男性, 女性ともに有意に内向指数が高く, 外向指数が低かった. 女性では, 心療内科患者群は有意に積極指数が高く, 両価指数が低かった. これらの結果は実際にわれわれが患者から受ける印象とよく一致しており, 指数数量化による解釈も患者の診断, 治療に有用な情報源となることがわかった.
ISSN:0385-0307