腹腔鏡下手術を施行した結腸人工肛門部癌の1例

症例は72歳,女性。穿孔性S状結腸癌に対して腹腔鏡下結腸部分切除及び単孔式人工肛門造設を施行された。再発なくフォロー終了されていたが術後25年経過しS状結腸人工肛門部に腫瘍を認め,精査にてリンパ節転移を伴う人工肛門部癌と診断された。人工肛門部皮膚を全周性に切開して同部位にApplied Alexis® Wound Retractorを装着して腹腔鏡手術を施行した。D3リンパ節郭清及び脾弯曲結腸を授動して左半結腸を切除し人工肛門を再造設した。人工肛門部癌に対する腹腔鏡下手術は低侵襲にリンパ節郭清や腸管授動を施行でき,有用な術式と考えられたため報告する。...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2023, Vol.71(5), pp.398-405
Hauptverfasser: 高木, 健裕, 小林, 聡, 関村, 敦, 前田, 孝, 加藤, 真司, 堀, 明洋
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は72歳,女性。穿孔性S状結腸癌に対して腹腔鏡下結腸部分切除及び単孔式人工肛門造設を施行された。再発なくフォロー終了されていたが術後25年経過しS状結腸人工肛門部に腫瘍を認め,精査にてリンパ節転移を伴う人工肛門部癌と診断された。人工肛門部皮膚を全周性に切開して同部位にApplied Alexis® Wound Retractorを装着して腹腔鏡手術を施行した。D3リンパ節郭清及び脾弯曲結腸を授動して左半結腸を切除し人工肛門を再造設した。人工肛門部癌に対する腹腔鏡下手術は低侵襲にリンパ節郭清や腸管授動を施行でき,有用な術式と考えられたため報告する。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.71.398