仮想単色X線画像を用いた血管描出能の基礎的検討
Dual Energy(以下,DE)撮影の普及により,従来の検査では得られなかった情報がCT検査で得られるようになった。仮想単色X線画像は様々なエネルギーの画像を作成でき,コントラストの向上やアーチファクト低減,病変の検出などに用いることができる。本検討では,Single Energy(以下,SE)とDEにおいて希釈造影剤を入れたファントムを撮影し検討を行なった。120kV画像と仮想単色X線画像の比較では,CT値が75keV,標準偏差(以下,SD)が70keVで同程度となった。40keV画像では120kV画像に対してCT値が約2.8倍,SDが約2.4倍となった。自作ファントムを用いた視覚評価で...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2021, Vol.70(2), pp.129-133 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Dual Energy(以下,DE)撮影の普及により,従来の検査では得られなかった情報がCT検査で得られるようになった。仮想単色X線画像は様々なエネルギーの画像を作成でき,コントラストの向上やアーチファクト低減,病変の検出などに用いることができる。本検討では,Single Energy(以下,SE)とDEにおいて希釈造影剤を入れたファントムを撮影し検討を行なった。120kV画像と仮想単色X線画像の比較では,CT値が75keV,標準偏差(以下,SD)が70keVで同程度となった。40keV画像では120kV画像に対してCT値が約2.8倍,SDが約2.4倍となった。自作ファントムを用いた視覚評価では50keV付近で評価点が高かった。臨床において,管電圧の違いによる画質の変化や逐次近似画像再構成法の強度等の各パラメータの特性を理解して使用することで,仮想単色X線画像の低keV画像は血管の描出能向上や造影剤低減に有用と考えられた。 |
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ISSN: | 0468-2513 1349-7421 |
DOI: | 10.2185/jjrm.70.129 |