筋萎縮性側索硬化症に誤嚥性肺炎を併発した症例: リハビリテーション介入によりQOL向上に繋がった1例

誤嚥性肺炎を合併した筋萎縮性側索硬化症(以下ALS)患者へのリハビリテーション(以下リハビリ)介入により,低下した身体機能がある程度改善した。また,呼吸苦の軽減と介助指導の成功体験により,車椅子座位や移乗動作を再獲得し,移乗動作時のKeypersonの介助量も軽減された。その後,多職種連携により過疎地に住む本例の在宅復帰に必要な支援やサービスの見直しを進めたところ,退院後の在宅生活の内容の充実が図られ,本症例と家族のQuality of life(以下QOL)向上への希望と意欲が喚起され,結果として自宅への退院に繋げることができた。そして,本例の活動意欲が向上したことで家族会参加へと導くことに...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2020, Vol.69(1), pp.66-73
Hauptverfasser: 平井, 謙光, 齋藤, 文子, 松尾, 勝麿, 松井, 遵一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:誤嚥性肺炎を合併した筋萎縮性側索硬化症(以下ALS)患者へのリハビリテーション(以下リハビリ)介入により,低下した身体機能がある程度改善した。また,呼吸苦の軽減と介助指導の成功体験により,車椅子座位や移乗動作を再獲得し,移乗動作時のKeypersonの介助量も軽減された。その後,多職種連携により過疎地に住む本例の在宅復帰に必要な支援やサービスの見直しを進めたところ,退院後の在宅生活の内容の充実が図られ,本症例と家族のQuality of life(以下QOL)向上への希望と意欲が喚起され,結果として自宅への退院に繋げることができた。そして,本例の活動意欲が向上したことで家族会参加へと導くことにも成功した。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.69.66