発達障害を有する小児疾患への医療連携に関する当院PTの現状認識
発達障害児に対するリハビリテーションの問題点を整理し,今後の体制づくりに生かす為現状認識を調査した。当院理学療法士を対象に,経験年数,発達障害児の支援や家族対応,他職種間連携に対する不安度や実施度を記載した調査票を作成し実施した。不安内容の調査に加え,不安度や実施度はVisual Analog Scaleにて評価した。他職種間連携の不安度及び実施度は,職種間の差をMann-WhitneyのU検定にて分析した。結果は,経験年数6.5年,支援に不安有りと20名(90.9%)の回答があった。実施不安内容は,予後予測や治療内容の立案,児とのコミュニケーションの取り方が難しいであった。家族対応では,予後...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2016/07/31, Vol.65(2), pp.222-227 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 発達障害児に対するリハビリテーションの問題点を整理し,今後の体制づくりに生かす為現状認識を調査した。当院理学療法士を対象に,経験年数,発達障害児の支援や家族対応,他職種間連携に対する不安度や実施度を記載した調査票を作成し実施した。不安内容の調査に加え,不安度や実施度はVisual Analog Scaleにて評価した。他職種間連携の不安度及び実施度は,職種間の差をMann-WhitneyのU検定にて分析した。結果は,経験年数6.5年,支援に不安有りと20名(90.9%)の回答があった。実施不安内容は,予後予測や治療内容の立案,児とのコミュニケーションの取り方が難しいであった。家族対応では,予後予測や治療内容,運動指導の伝え方に不安を抱く者が多かった。他職種間連携の不安度は職種間で有意差を認めなかったが医師,臨床心理士,看護師,メディカルソーシャルワーカー,作業療法士,言語聴覚士の順で不安が高く,実施度は医師,看護師,作業療法士,メディカルソーシャルワーカー,言語聴覚士,臨床心理士の順で高く,臨床心理士と医師の間で統計学的な有意差を認めた。また,本調査より発達障害児に対する現状認識と課題が明らかになり当院独自の体制づくりの基盤となる情報が得られた。 |
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ISSN: | 0468-2513 1349-7421 |
DOI: | 10.2185/jjrm.65.222 |