II 医療と安全

「はじめに」医療に最も必要とされるのは良質な治療と安全性であるといってよい. しかし, 人間が医療を行なう限り100%安全とは言いきれない(ヒューマンエラー). 医療人にとって患者のために行なった処置や行為が不利益を及ぼすことになれば医療を施す側も受ける側にとっても極めて不幸な結果をもたらすことになる. 医療事故の原因については不注意による場合, 未熟な技術による場合, 思い違いによるもの, システムの不備による場合, 予期せぬ有害事象等々多岐にわたっている. 院内の各職場ではこれらの事故防止のため様々な工夫がなされていると思われるが, 各施設では院内全体で医療事故防止委員会を設け院内感染対策...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2015-03, Vol.63 (6), p.953-956
Hauptverfasser: 疋田富美江, 宮本泉, 池田眞由美, 間宮光子, 安藤哲朗, 河合千恵子, 吉川明, 菊地顕次
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」医療に最も必要とされるのは良質な治療と安全性であるといってよい. しかし, 人間が医療を行なう限り100%安全とは言いきれない(ヒューマンエラー). 医療人にとって患者のために行なった処置や行為が不利益を及ぼすことになれば医療を施す側も受ける側にとっても極めて不幸な結果をもたらすことになる. 医療事故の原因については不注意による場合, 未熟な技術による場合, 思い違いによるもの, システムの不備による場合, 予期せぬ有害事象等々多岐にわたっている. 院内の各職場ではこれらの事故防止のため様々な工夫がなされていると思われるが, 各施設では院内全体で医療事故防止委員会を設け院内感染対策, 薬物管理, 患者取り違い防止, 手術過誤, 高度医療機器(透析機器, 人工呼吸器, ペースメーカー, 放射線機器など)の操作ミス, 転倒防止, ITの不具合や患者情報の漏洩防止など様々な事柄に対し予防策と対策が立てられていると思われる.
ISSN:0468-2513