I 病院における癒しの環境

「はじめに」ますます高度化, 複雑化する医療に対応するため医師はもちろん, 看護師, コメディカル, 事務職員も勉強会, 研究会, 学会等に出席して常に研鑽を積まなくてはならない状況である. 厚生労働省の施策にもかかわらず患者は病院に集中する傾向がさらに強くなってきており, 病院スタッフは心に余裕のない状況で質の高い医療を迅速に提供する必要に迫られている. その結果として, 不安や悩みを抱えて受診する患者に対し「癒し」を提供することを忘れがちになっていないだろうか. 病院スタッフが笑顔で対応するだけで患者の気持ちはずいぶん楽になり, 療養満足度が高まり, 治癒力も高まると考えられる. また病院...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2015-03, Vol.63 (6), p.948-952
Hauptverfasser: 五艘香, 小林洋一, 加藤章喜, 伊藤孝史, 長峯達夫, 塩飽邦憲, 酒井義法
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」ますます高度化, 複雑化する医療に対応するため医師はもちろん, 看護師, コメディカル, 事務職員も勉強会, 研究会, 学会等に出席して常に研鑽を積まなくてはならない状況である. 厚生労働省の施策にもかかわらず患者は病院に集中する傾向がさらに強くなってきており, 病院スタッフは心に余裕のない状況で質の高い医療を迅速に提供する必要に迫られている. その結果として, 不安や悩みを抱えて受診する患者に対し「癒し」を提供することを忘れがちになっていないだろうか. 病院スタッフが笑顔で対応するだけで患者の気持ちはずいぶん楽になり, 療養満足度が高まり, 治癒力も高まると考えられる. また病院スタッもより良い療養環境を提供したことで遣り甲斐が向上し, 労働意欲が高まると考えられる. 病院のなかに癒しの環境を作り出すことができれば, 病院スタッフと患者関係はより円滑になり, ストレスも減少し医療現場の疲弊や医療崩壊の防止にもつながると考えられる.
ISSN:0468-2513