13. SU剤内服中患者の低血糖に関する理解度と現状調査
[はじめに] SU剤による低血糖は頻度が高いうえに重症化しやすい. 高齢化社会の進展と共に低血糖の増加は今後も予想される. 現状の把握を行ない低血糖予防の対策に役立てる為に紙面調査を実施した. [研究目的] SU剤内服中の患者の低血糖に関する理解度の実態を明らかにする. [研究方法] 1. 対象:当院内科外来通院中のSU剤を内服している患者. 2. 調査期間:平成22年7月1日~平成22年9月30日. 3. 方法:外来受診日に質問紙による紙面調査を実施し, そこで得られたデータを分析する. [結果] 1. 60代, 70代が全体の67%を占める. 2. 98%の患者はSU剤を内服していることを...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2011, Vol.60 (4), p.566-566 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [はじめに] SU剤による低血糖は頻度が高いうえに重症化しやすい. 高齢化社会の進展と共に低血糖の増加は今後も予想される. 現状の把握を行ない低血糖予防の対策に役立てる為に紙面調査を実施した. [研究目的] SU剤内服中の患者の低血糖に関する理解度の実態を明らかにする. [研究方法] 1. 対象:当院内科外来通院中のSU剤を内服している患者. 2. 調査期間:平成22年7月1日~平成22年9月30日. 3. 方法:外来受診日に質問紙による紙面調査を実施し, そこで得られたデータを分析する. [結果] 1. 60代, 70代が全体の67%を占める. 2. 98%の患者はSU剤を内服していることを理解していたが, そのうちの69%は低血糖症状を知らない. 3. 低血糖の指導を受けても患者の52%は適切な処置が行なえない. 4. 低血糖昏睡で搬送された患者の9名中4名は搬送された後も低血糖の対処法を理解していない. [結論] 低血糖を予防するためには, 1. 医療者は統一した内容の低血糖の対処法を患者に説明する. 2. 個々の理解度や社会的背景を考慮した指導を, 低血糖について理解でき, 適切な対処が行なえるようになるまで実施する. |
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ISSN: | 0468-2513 |