55. 当院の脳卒中患者のADLと退院先との関係

脳卒中患者の退院先に影響を及ぼす要因について, 多くの先行研究が行なわれている. 退院時Barthel Index(以下BI)75点が退院後の転帰の分岐点であり, 80点以上では家庭復帰がほぼ確実とされており, BI30点未満は施設入所が多くなると報告されている. 2008年度における当院脳卒中入院患者の家庭退院は62.8%, 施設退院は20.0%であり, BI80点以上での家庭退院は94.1%, BI80点以下で自宅退院した患者は33.3%であった. また退院先は年々家庭が減少し, 施設が増加している傾向にある. 2009年10月から2010年2月までに脳卒中にて当院へ入院, リハビリテーシ...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2011, Vol.59 (5), p.629-629
Hauptverfasser: 馬島美奈子, 鈴木章子, 武田佐都美, 菊池啓恵, 田島麻奈美, 佐藤美智子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳卒中患者の退院先に影響を及ぼす要因について, 多くの先行研究が行なわれている. 退院時Barthel Index(以下BI)75点が退院後の転帰の分岐点であり, 80点以上では家庭復帰がほぼ確実とされており, BI30点未満は施設入所が多くなると報告されている. 2008年度における当院脳卒中入院患者の家庭退院は62.8%, 施設退院は20.0%であり, BI80点以上での家庭退院は94.1%, BI80点以下で自宅退院した患者は33.3%であった. また退院先は年々家庭が減少し, 施設が増加している傾向にある. 2009年10月から2010年2月までに脳卒中にて当院へ入院, リハビリテーション処方となり退院された症例(死亡例および脳卒中以外の疾患による転院例を除く)を対象とし, BIを用いてADL評価を頻回に実施した. 今回BIの点数変動と細項目の点数が退院先に与える影響について検討したので報告した.
ISSN:0468-2513