54. 脳卒中地域連携パスの運用経験

脳卒中患者の急性期病院からのシームレスな回復期リハへの移行を目的として, 2008年9月から脳卒中地域連携パスを運用している. 現時点で8急性期病院と共通の連携パスを締結して運用しており, その結果を元に連携パスの意義について考察し, 今後の課題を明らかにした. 2009年度に鹿教湯病院で受け入れた回復期リハ患者のうち, 脳血管障害例は239例であり, パス使用例は138例であった. 連携病院から提供された発症から転院までの期間, 入院日数, FIM改善度(score差)をパス使用の有無で比較すると, それぞれ(35.6:42.3), (119.6:120.2), (21.4:17.1)となり...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2011, Vol.59 (5), p.628-629
Hauptverfasser: 高松道生, 前田道宣, 田村治子, 西島博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳卒中患者の急性期病院からのシームレスな回復期リハへの移行を目的として, 2008年9月から脳卒中地域連携パスを運用している. 現時点で8急性期病院と共通の連携パスを締結して運用しており, その結果を元に連携パスの意義について考察し, 今後の課題を明らかにした. 2009年度に鹿教湯病院で受け入れた回復期リハ患者のうち, 脳血管障害例は239例であり, パス使用例は138例であった. 連携病院から提供された発症から転院までの期間, 入院日数, FIM改善度(score差)をパス使用の有無で比較すると, それぞれ(35.6:42.3), (119.6:120.2), (21.4:17.1)となり, 連携パスを用いることで入院日数には差がないものの, 早期のリハ介入と改善度の向上が得られたことが分かった. 共同事業として連携パスに取り組んでいる連携病院との協力に基づき, 本事業をさらに推進してゆく所存である.
ISSN:0468-2513