34. リニアックグラフィー画像処理条件の検討

〔目的〕LGの画像処理条件を検討した. 〔検討項目〕マルチ周波数処理では照合の基準となる骨の輪郭の描出能に限界があると感じ, 従来からある周波数処理において骨の輪郭の描出に最適な画像条件を検討することにした. LG画像のざらつきについてどれだけ粒状抑制処理が有用か検討した. 〔評価方法〕フィルム上で視覚評価を行ない5段階評価をした. 〔結果〕最頻値はマスクサイズ30の画像だった. 粒状抑制処理については評価できるほど画像の差はなかった. 〔考察〕マスクサイズ30は強調のピーク周波数0.1~0.2(cycle/mm)であり骨の輪郭などの大きな構造物の強調には適していると考えられる. LGのざらつ...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2011, Vol.59 (5), p.606-606
Hauptverfasser: 伊藤和正, 松本好正, 笹本孝広, 長沼敏彦, 飯村高行, 熊本隆司, 大谷慎, 山岡康人, 築島正彦, 小俣正, 福原昇
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:〔目的〕LGの画像処理条件を検討した. 〔検討項目〕マルチ周波数処理では照合の基準となる骨の輪郭の描出能に限界があると感じ, 従来からある周波数処理において骨の輪郭の描出に最適な画像条件を検討することにした. LG画像のざらつきについてどれだけ粒状抑制処理が有用か検討した. 〔評価方法〕フィルム上で視覚評価を行ない5段階評価をした. 〔結果〕最頻値はマスクサイズ30の画像だった. 粒状抑制処理については評価できるほど画像の差はなかった. 〔考察〕マスクサイズ30は強調のピーク周波数0.1~0.2(cycle/mm)であり骨の輪郭などの大きな構造物の強調には適していると考えられる. LGのざらつきは当初ノイズと考えたが実際はLG特有の信号だとも考えられる. LG画像はS値が20以下でデジタル画像の世界ではほとんどノイズはないとみなされる. このような要因によって粒状抑制処理の効果が表れなかったと考えられる.
ISSN:0468-2513