27. 大腿骨頸部骨折地域連携パスの現状報告 -連携パス対象者と非対象者の比較
〔緒言〕当院の大腿骨頸部骨折地域連携パス(以下連携パス)の傾向を把握することを目的として連携パス対象群と非対象群の患者属性について比較検討した. 〔対象〕2009年5月から2010年3月までに大腿骨頸部骨折の診断で当院に入院, 手術を施行された99名(男性26名, 女性73名, 平均年齢77.3歳)で, 対象群51名, 非対象群48名であった. 〔方法〕調査項目を診療録より後方視的に抽出し, 連携パス対象群と非対象群を比較した. 〔結果〕術後入院期間は両群とも平均23日で有意差はなく, 年齢は対象群80.8歳, 非対象群73.7歳で有意差を認めた. 術式別件数, 認知症の有無では有意差を認めな...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2011, Vol.59 (5), p.604-604 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 〔緒言〕当院の大腿骨頸部骨折地域連携パス(以下連携パス)の傾向を把握することを目的として連携パス対象群と非対象群の患者属性について比較検討した. 〔対象〕2009年5月から2010年3月までに大腿骨頸部骨折の診断で当院に入院, 手術を施行された99名(男性26名, 女性73名, 平均年齢77.3歳)で, 対象群51名, 非対象群48名であった. 〔方法〕調査項目を診療録より後方視的に抽出し, 連携パス対象群と非対象群を比較した. 〔結果〕術後入院期間は両群とも平均23日で有意差はなく, 年齢は対象群80.8歳, 非対象群73.7歳で有意差を認めた. 術式別件数, 認知症の有無では有意差を認めなかった. 術後ADL状況と受傷前ADL屋外自立者において, 退院までに杖歩行実施した割合は対象群が少ない傾向を認めた. 〔考察〕連携パスにより高齢者が杖歩行実施前に転院できたため, 入院日数を一定に保つことができたと考えられる. |
---|---|
ISSN: | 0468-2513 |