23. フィルムドレッシング材を使用した褥瘡予防の試み―腹臥位体圧値と比較して

腹臥位手術は, 長時間にわたる圧迫により褥瘡が発生しやすい. 先行研究によると, フィルム材使用の効果が立証されている. 褥創を予防するために今回フィルム材の効果的使用と体圧値との関係を調査し, 検討した. 〔研究方法〕(1)対象患者:腹臥位手術患者8名, (2)調査内容:身体基礎情報・体圧値・腹臥位時間, 術直後及び第1病日に発赤の有無・大きさ, (3)フィルム材使用マニュアルを作成し技術の統一. 〔結果〕(1)発赤なし6例, 第1病日までの発赤2例(他患より長時間手術), (2)フィルム材使用による皮膚トラブル1例. 〔考察〕フィルム材使用による効果はあったが, 万能ではなく, 長時間にな...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2010, Vol.58 (5), p.608-609
Hauptverfasser: 野本浩平, 渡辺淳子, 犬井和江, 大橋文子, 池田和江
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:腹臥位手術は, 長時間にわたる圧迫により褥瘡が発生しやすい. 先行研究によると, フィルム材使用の効果が立証されている. 褥創を予防するために今回フィルム材の効果的使用と体圧値との関係を調査し, 検討した. 〔研究方法〕(1)対象患者:腹臥位手術患者8名, (2)調査内容:身体基礎情報・体圧値・腹臥位時間, 術直後及び第1病日に発赤の有無・大きさ, (3)フィルム材使用マニュアルを作成し技術の統一. 〔結果〕(1)発赤なし6例, 第1病日までの発赤2例(他患より長時間手術), (2)フィルム材使用による皮膚トラブル1例. 〔考察〕フィルム材使用による効果はあったが, 万能ではなく, 長時間になるほどリスクは大きい. 〔結論〕(1)フィルム材は適切な使用により褥創予防効果がある. (2)フィルム材使用は体圧分散効果がないことにより, 今後除圧方法の検討が必要.
ISSN:0468-2513