37. 褥瘡に対する関心を高めるための試み―職員への意識付け・定着に向け取組んだ活動とその効果

高齢化が進み, 臨床現場では褥瘡予防や治療を必要としている患者様が増加している. 新規褥瘡発生やスキントラブルをなくすためには, 医療現場職員の意識や取組み方法を考えていく必要がある. 褥瘡対策委員会では, 全職員が専門性を生かし, チームアプローチが行なえ, 褥瘡に関するすべての対策に関心を持ち, 取組めるようにと目標を設定し実践した. 従来の活動をより充実させる活動内容の検討として問題点の抽出と把握を行ない, リスクアセスメントに対する意識付け, 定着に向け報告会, 学習会を実施した. 結果, 現状を報告することで, 予防ケアに対する意識付け, 日々のケアの意義, 動機付けができた. また...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2010, Vol.58 (5), p.583-583
Hauptverfasser: 大日方明美, 細川康雄, 吉沢市子, 三水美恵子, 小林なつ子, 染野真智子, 須藤朝美, 根石祐也, 中澤俊喜, 遠藤和寿, 深澤彩子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:高齢化が進み, 臨床現場では褥瘡予防や治療を必要としている患者様が増加している. 新規褥瘡発生やスキントラブルをなくすためには, 医療現場職員の意識や取組み方法を考えていく必要がある. 褥瘡対策委員会では, 全職員が専門性を生かし, チームアプローチが行なえ, 褥瘡に関するすべての対策に関心を持ち, 取組めるようにと目標を設定し実践した. 従来の活動をより充実させる活動内容の検討として問題点の抽出と把握を行ない, リスクアセスメントに対する意識付け, 定着に向け報告会, 学習会を実施した. 結果, 現状を報告することで, 予防ケアに対する意識付け, 日々のケアの意義, 動機付けができた. また, 学習会の提供方式変更で職員の自発的行動が見られた. 常勤皮膚科医や栄養サポートチーム, WOC認定看護師不在の小規模病院でもアプローチを行なうことで, 職員が積極的になり, 協力体制, 連携へと結びつけることができた.
ISSN:0468-2513