15. 患児の看護処置における恐怖心・緊張感の緩和 -音楽を取り入れて

〔はじめに〕当病棟での以前の研究で, 処置時に親が同席することで安心することがわかった. しかし泣き出す患児は多く, さらなる不安軽減に努めていたところ, 音楽を流すことで不安が軽減したとの報告を知り, 私達も取り組んだ. 〔方法〕1~3歳未満の入院中の患児を対象に, 採血・点滴刺入時の患児の反応を独自の評価表を用いて点数化し, 音楽使用と不使用で比較した. 〔結果〕啼泣・表情・体幹上肢の動き・下肢の動き・親の様子のすべての項目で, 音楽を使用したほうが点数が良かった. 患児のみでなく親の緊張感の軽減にも繋がり, 音楽が患児をあやす1手段となった. 〔考察〕処置をうける患児にとって, 処置の内...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2009, Vol.58 (4), p.493-493
Hauptverfasser: 渡辺麻里子, 加藤典子, 岩崎睦美, 山岡貴代
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:〔はじめに〕当病棟での以前の研究で, 処置時に親が同席することで安心することがわかった. しかし泣き出す患児は多く, さらなる不安軽減に努めていたところ, 音楽を流すことで不安が軽減したとの報告を知り, 私達も取り組んだ. 〔方法〕1~3歳未満の入院中の患児を対象に, 採血・点滴刺入時の患児の反応を独自の評価表を用いて点数化し, 音楽使用と不使用で比較した. 〔結果〕啼泣・表情・体幹上肢の動き・下肢の動き・親の様子のすべての項目で, 音楽を使用したほうが点数が良かった. 患児のみでなく親の緊張感の軽減にも繋がり, 音楽が患児をあやす1手段となった. 〔考察〕処置をうける患児にとって, 処置の内容に関わらず不安や恐怖心を切り離すことはできないと考える. しかし, 音楽の使用により親の声かけや働きかけが増え, 患児の恐怖心や緊張感の軽減に繋がったのではないかと考える.
ISSN:0468-2513