54. プルーン果実の血液流動性に及ぼす影響
〔目的〕近年急増している血栓症の発症は, 血液の流動性と関係があると言われている. 一方, 長野県は全国有数の長寿県で, その一因として県特産農産物を取り入れた食習慣が考えられており, 今回我々は県産プルーンを用い, 血液流動性に及ぼす影響を検討した. 〔方法〕被験者29名を, プルーン果実90g摂取群13名とプルーンエキス20g摂取群16名に分け, 各々摂取前および摂取3時間後に採血し試料とした. 血液流動性は毛細血管モデルMC-FANを用いて測定した100μlの全血通過時間(sec)により評価した. 〔結果〕果実摂取群の被験者13名の全血通過時間平均値は, 摂取前69.5secに対し摂取後...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2009, Vol.57 (5), p.753-754 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕近年急増している血栓症の発症は, 血液の流動性と関係があると言われている. 一方, 長野県は全国有数の長寿県で, その一因として県特産農産物を取り入れた食習慣が考えられており, 今回我々は県産プルーンを用い, 血液流動性に及ぼす影響を検討した. 〔方法〕被験者29名を, プルーン果実90g摂取群13名とプルーンエキス20g摂取群16名に分け, 各々摂取前および摂取3時間後に採血し試料とした. 血液流動性は毛細血管モデルMC-FANを用いて測定した100μlの全血通過時間(sec)により評価した. 〔結果〕果実摂取群の被験者13名の全血通過時間平均値は, 摂取前69.5secに対し摂取後52.3secと有意な短縮が認められた. また, エキス摂取群の被験者16名の平均値も, 58.1secに対し50.4secと果実同様に有意な短縮が認められた. 〔考察〕プルーンの血流改善効果は, ポリフェノールや有機酸などによるものと考えられ, 今後さらに詳細な検討を加えたい. |
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ISSN: | 0468-2513 |