21. 喉頭全摘手術を受けた患者の外来での支援 -初診時から人工喉頭での発声を修得するまでの経過の関わり
声は, 自己の意思伝達に最も重要なコミュニケーション手段であり, 声を失うことは, 大きな精神的ショックとなる. 耳鼻咽喉科領域において特有の喉頭全摘手術を受ける患者は, 癌を切除する代償として声帯を失うこととなり, 失声や永久気管孔造設によるボディイメージの変化を余儀なくされる. 私は, 喉頭癌と診断された患者に, 看護師としての説明責任を果たす役割も含め外来で実施する面談に同席した. そして, 患者, 家族を支援するため, 初診時から継続的に関わった. 入院前は, パンフレットを用いて術後のイメージが図れるように努め, 失声を受容するための手助けとなる発声教室を紹介し, 同じ目的で参加する...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2009, Vol.57 (5), p.742-742 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 声は, 自己の意思伝達に最も重要なコミュニケーション手段であり, 声を失うことは, 大きな精神的ショックとなる. 耳鼻咽喉科領域において特有の喉頭全摘手術を受ける患者は, 癌を切除する代償として声帯を失うこととなり, 失声や永久気管孔造設によるボディイメージの変化を余儀なくされる. 私は, 喉頭癌と診断された患者に, 看護師としての説明責任を果たす役割も含め外来で実施する面談に同席した. そして, 患者, 家族を支援するため, 初診時から継続的に関わった. 入院前は, パンフレットを用いて術後のイメージが図れるように努め, 失声を受容するための手助けとなる発声教室を紹介し, 同じ目的で参加する患者との交流の場を提案した. また, 退院後の定期受診時には, 患者の状態から失声を受容して行く状況に応じた介入を行なった. そして, 患者が人工喉頭での発声を習得し, 徐々に笑顔を取り戻し, 入院前の生活に戻っていく過程の変化を体験することができた. |
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ISSN: | 0468-2513 |