14. 立ち上がりやすいポータブルトイレの高さ

当病棟は, 内科, 外科, 整形外科, 眼科の混合病棟であり, ポータブルトイレを使用する高齢者の患者様が多く入院されている. その中で, ポータブルトイレからの立ち上がりに時間のかかる患者様を見かけることが多いと感じていた. それは, ポータブルトイレの座面の高さと何か密接な関係があるのではないのかと考えた. そこで, 個人差が少ないとされる下腿高を用いた方法をもとに研究を行なった. 高さの違うポータブルトイレを使用し, 5段階評価をしていくなかで, 高さの高いポータブルトイレ使用時に, 立ち上がりやすいという意見が多く聞かれた. その結果, 座面の高さが, 下腿高に近づくにつれ, 立ち上が...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2009, Vol.57 (5), p.740-740
Hauptverfasser: 北沢卓央, 山水亜矢子, 椚寿美子, 小林なつ子, 井浦真理, 伊藤美枝, 浅利早紀, 内山文子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当病棟は, 内科, 外科, 整形外科, 眼科の混合病棟であり, ポータブルトイレを使用する高齢者の患者様が多く入院されている. その中で, ポータブルトイレからの立ち上がりに時間のかかる患者様を見かけることが多いと感じていた. それは, ポータブルトイレの座面の高さと何か密接な関係があるのではないのかと考えた. そこで, 個人差が少ないとされる下腿高を用いた方法をもとに研究を行なった. 高さの違うポータブルトイレを使用し, 5段階評価をしていくなかで, 高さの高いポータブルトイレ使用時に, 立ち上がりやすいという意見が多く聞かれた. その結果, 座面の高さが, 下腿高に近づくにつれ, 立ち上がりやすくなるという結論が見えた. 今後, 今あるポータブルトイレの座面の高さをどう調整していくのか, 他のスタッフなどと協力しさらに研究を深める必要がある. 普段使用しているポータブルトイレの重要性を改めて認識できた研究となった.
ISSN:0468-2513