4. メタボリックシンドローム関連項目の経時的変化

平成19年度人間ドックで腹囲測定を実施した男性のうち, 平成16年度にもドックを受診した者を対象に, メタボリックシンドローム関連項目(血圧・脂質・血糖)と生活習慣の関連性を検討した. 平成19年度のメタボリックシンドローム(以下MS)状況は, 全体の16.7%が該当者で, 予備群まで含め約3分の1を占めた. 肥満の有無と今回のMS状況を比較すると, 前回非肥満群から3年で全体の4分の1が, MS及び予備群へと悪化, 前回肥満群では肥満解消者は僅かにすぎなかった. 血糖でみると, 前回血糖異常であっても今回血糖の改善により, MS非該当者が正常維持群に近い割合を示した. 生活習慣では, 欠食,...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2009, Vol.57 (5), p.729-729
Hauptverfasser: 久木野千春, 田畑奈津子, 前田育子, 草野健, 前之原茂穂
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:平成19年度人間ドックで腹囲測定を実施した男性のうち, 平成16年度にもドックを受診した者を対象に, メタボリックシンドローム関連項目(血圧・脂質・血糖)と生活習慣の関連性を検討した. 平成19年度のメタボリックシンドローム(以下MS)状況は, 全体の16.7%が該当者で, 予備群まで含め約3分の1を占めた. 肥満の有無と今回のMS状況を比較すると, 前回非肥満群から3年で全体の4分の1が, MS及び予備群へと悪化, 前回肥満群では肥満解消者は僅かにすぎなかった. 血糖でみると, 前回血糖異常であっても今回血糖の改善により, MS非該当者が正常維持群に近い割合を示した. 生活習慣では, 欠食, 咀嚼, 外食の利用状況の3項目で有意差が見られた. また, 運動習慣のある者にはMS該当者が少なかった. これらのことより, 血糖値の改善が, MS改善に必須であり, 効果的な保健指導の要点は食習慣, 運動習慣であると考えられた.
ISSN:0468-2513