2. 当院における集団・災害医療への取り組みDMATを中心に

〔はじめに〕阪神・淡路大震災以来集団・災害医療へ関心が年々高まっている. 当院は災害拠点病院であり地域における集団・災害医療の中心的役割を担っている. 平成18年9月に認定をうけたDMATの活動を中心に当院での災害医療への取り組みを報告した. 〔DMAT〕DMAT(Disaster Medical AssistanceTeam)とは災害の急性期に活動できる機動性をもった専門的な訓練をうけた災害派遣医療チームであり, 災害現場での活動, 災害病院支援, 患者の広域搬送を主な活動とする. 〔主な活動概況〕平成18 9/24 DMAT 隊員5名認定 平成19 5, 7月 DMAT 隊員による当院看護師に対する集団・災害医療講義 平成19 9/1 総合防災訓練における広域医療搬送訓練参加 平成19 9, 10月 集団災害医療訓練に対して広島西部地域医療従事者に対して講義, 演習 平成19 10/6 集団災害医療訓練参加 〔結論〕1. DMATが中心となり, 当院, 地域医療従事者に集団・災害医療の関心をたかめることができた. 2. 定期的な訓練を行ない, モチベーション, スキルを維持する必要がある. 3. DMAT隊員は地域の災害のみならず, 日本全国の大規模災害・事故に備え24時間365日待機を期待されるため, 病院スタッフの充分な理解が必要である.