20. 当院における緑膿菌の薬剤耐性化傾向
〔目的〕過去2年間に当院で検出された緑膿菌の薬剤耐性化傾向を調査したのでその概要を報告する. 〔方法〕(1)カルバペネム系, キノロン系抗生剤使用量と耐性率, (2)多剤耐性緑膿菌(MDRP)とIPM(R), LVFX(R), AMK(S)緑膿菌の検出率, (3)呼吸器検体と尿検体のIPM, LVFX耐性率. 〔結果〕平成17年と平成18年を比較した結果, カルバペネム系薬剤の使用密度(AUD)が19.4から29.1と上昇し, IPM耐性緑膿菌が23.3%から58.5%と増加していた. 又, キノロン系(LVFX)のAUDは18.2から20.3となり, LVFX耐性緑膿菌も8.2%から51.1...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2008, Vol.57 (2), p.95-95 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕過去2年間に当院で検出された緑膿菌の薬剤耐性化傾向を調査したのでその概要を報告する. 〔方法〕(1)カルバペネム系, キノロン系抗生剤使用量と耐性率, (2)多剤耐性緑膿菌(MDRP)とIPM(R), LVFX(R), AMK(S)緑膿菌の検出率, (3)呼吸器検体と尿検体のIPM, LVFX耐性率. 〔結果〕平成17年と平成18年を比較した結果, カルバペネム系薬剤の使用密度(AUD)が19.4から29.1と上昇し, IPM耐性緑膿菌が23.3%から58.5%と増加していた. 又, キノロン系(LVFX)のAUDは18.2から20.3となり, LVFX耐性緑膿菌も8.2%から51.1%に大幅増加した. それに伴ってMDRPなどの検出率も2.7%から5.8%と増加していた. 尚, 呼吸器検体より尿検体の方がIPM及びLVFXの耐性率は共に高かった. 〔まとめ〕院内感染防止のため, 特に尿の処理に注意が必要である. 又, 耐性菌を増やさない為にも抗生剤の適正使用が重要である. |
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ISSN: | 0468-2513 |